Ask518のブログ

田舎大工の現場での思い付きや日常

樹脂サイディング



今の元請けでは様々な外装材を使います。
アルミ、窯業系、無垢板などなど。
その中でも面白いのが樹脂サイディング。
無論燃える素材ですので条件は有りますが、リフォームで使うのはアリだと思います。

まず最大の利点、とにかく軽い!
12尺物5枚を片手で小脇に抱え運べます。
1枚を指3本で持てます。
リフォームで貼り増しをしてもそれほど住宅の負担にならないでしょう。

次の利点は柔らかい事ですね。
どんなに狭い現場でも曲げなから隙間を通せます。
この柔らかさが産み出す利点がもう一つ。
凍害、塗装剥げなどの劣化が無い事です。
北海道東北などの凍結が起こる地域ではサイディング表面に着いた水滴が凍り、中に入り融けてまた凍りの連続で塗膜から芯まで傷んで行く凍害があります。
それが防げるのは非常に有難いです。

今使っている物はカナダ産の物ですが寿命は25〜30年程でその間ノーメンテ…とメーカーの人が言ってました(笑)
実績のある物らしいので、まぁいいか( ̄▽ ̄)

この樹脂サイディングの施工は私が今の元請けに来るまでは外壁屋さんが施工しておりました。
しかーし…
私が来た頃、この外壁のクレームが次々と…って(^◇^;)
んで自分がその施工を任せられる事に。

重要なポイントは朝晩の温度差、夏冬の温度差で起こる伸縮を考えて施工する事です。
動くようになおかつ見えないように隙間を作ること。
長年無垢板の外壁をやってきたので、そこら辺の要領が似ていて適役だったのかも。
ちなみに私が施工した現場でクレームは出てません。

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こんな感じの仕上がりに。
色も結構ありますし、役物も別な色を選択出来ます。
少し値段の高い強度の高い物もあります。
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厚みは1.5㎜ほどでしょうか。

積雪量が多い地域では春まで外壁が雪に埋まっている事もあり、痛みが早いんですが昨年末に施工させて頂きましたお客様は、今年は家の周りの雪掻きをしなくてよかった、痛みも全く無いとのこと。

今後リフォームをお考えの方は候補のひとつにいかがでしょう?
m(_ _)m

リベートとか貰ってないんで(笑)